大陸武術協会
大陸武術協会
武術照会
中国武術について

中国武術は日本では「中国拳法」と呼ばれることも多いのですが、 実際は徒手格闘に限らず、武器術も含むため、
中国ではそういった呼び方はせず、「武術」または「功夫」と呼ばれます。
中国武術の歴史は紀元前200年頃から始まったとされ、 現在、その種類は中国全土で何百という数があり、
そのすべてを網羅し分類することは不可能ですが、 現在、大きく分けて二つの分類があり、
一つは中国北部で発展した北派、 そして、中国南部で発展した南派です。
北派の代表的な武術: 少林拳・ 査拳・ 通背拳・ 華拳・ 太極拳・ 形意拳・ 八卦掌・ 蟷螂拳etc
南派の代表的な武術: 詠春拳・ 洪家拳・ 蔡莫拳・ 莫家拳・ 佛家拳・ 蔡李佛拳・白鶴拳etc

当大陸武術協会は主に北派武術を伝習しており、これより北派武術の一部をご紹介いたします。

内家拳
外家拳
一般的に、筋肉や皮膚骨を外から強くして力を得る「外功」を重視する武術を「外家拳」、呼吸や体の内側の力を鍛えて力を得る「内功」を重視する武術を「内家拳」と呼びます。しかし、実際には外家拳にも「内功」はあり、内家拳にも「外功」があるため、この分類法では、上手くわけられません。そのため当協会では、一般的に「内家三拳」と言われる太極拳、八卦掌、形意拳を「内家拳」とし、それ以外を「外家拳」という定義で呼称いたしす。
太極拳 太極拳は「ゆっくり練習」を特徴とする中国武術の一つです。太極拳は、河南省陳家溝に伝わる武術を源流とし、数多くの門派が派生していますが、 その中で代表的な五つの流派があり、それぞれ陳式、楊式、呉式、武式、孫式と呼ばれています。各派の太極拳は見た目の動作こそ違いますが、根本的には同じ理論で動いています。また戦後、太極拳の健康効果に着目し、 国民体育として中国国家が制定した簡化二十四式太極拳を始めとする表演競技や、体操を目的とした太極拳があり、これらを「制定拳」と呼びます。 これら「制定拳」に対し元々の太極流派は「伝統拳」と呼ぼれます。「拳」と呼ばれますが、やはり「武術」の流派ですので、各種武器術もあり、流派によって違うのですが、刀術、剣術、棒術、槍術等が伝わっています。太極拳は一人で行う「套路」練習が主となりますが、二人で行う「推手」も「套路と推手は両輪」と呼ばれ、大事な練習とされています。
陳式太極拳 陳式太極拳は、河南省温県陳家溝で陳一族に伝えられてきた武術です。陳家溝は少林寺とも近く、少林拳や通背拳、心意拳等様々な武術が流れこみ、 その中で長い年月をかけ、太極拳の原型が出来上がったようです。
創始者は陳氏一族の陳王廷(1600-1680)とされ、陳長興(1771-1853)の時代に 楊式太極拳の創始者である楊露禅に伝えて広まったことで有名になりました。陳氏太極拳は元になった少林拳の要素が色濃く残り、楊式太極拳に代表される柔一色の太極拳とは異なり、拳を激しく打ち出す動作や、跳躍動作が含まれています。徒手の套路では、柔らかい一路と激しい二路、武器術としては、刀、剣、槍、春秋大刀等が有ります。元々陳氏武術は太極拳とは言ってなかった様ですが、陳家溝で学んだ楊露禅の武術が「太極拳」と呼ばれた後、陳氏武術も「太極拳」と呼ばれるようになったという話です。 陳式太極拳の中にも、幾つかスタイルがあり、老架、小架、新架、趙堡架、忽雷架、などがあります。

当大陸武術協会では、北京にて陳式太極拳の名人、陳発科が北京で伝えた北京架(新架)を伝えております。
陳発科ー>田秀臣ー>田秋信ー>陸瑶

代表的伝人: 陳発科 (陳発科の代表的弟子)、 陳照丕、 陳照旭、 陳照奎、王西安、陳正雷、陳小旺 、田秀臣、 王鶴林、 洪均生、 雷蒙尼、 馮志強、田秋信など
楊式太極拳 楊式太極拳は、太極拳の中でも代表的な流派で、ゆったりと、のびのびとした大きな動きが特徴です。
創始者は河南省陳家溝で陳氏武術を学んだ楊露禅で、6年3回計18年の修行の末に大成し、独自の創意工夫を施して作り上げました。創始者の露禅の腕前は高く、「楊無敵」と呼ばれ、対戦者を傷つけずに勝ちを収めたとのことです。その後、3代の創意工夫により、より柔らかく伸びやかにしたものが、現在広く知られている、楊式大架です。制定拳と呼ばれる国家によって作成された太極拳は、この楊式大架をベースに作られました。拳術以外は、刀、剣、槍、大杆子等があります。

代表的伝人:楊健侯、楊班侯、楊澄甫(楊澄甫の代表的弟子)、 田兆麟、陳微明、董英傑、崔毅士、傅鍾文など
呉式太極拳 呉式太極拳は、河北省大興の人、全佑が王朝で楊露禅より大架式を学び、後に楊露禅の次男・班侯に小架式を学んで創始した太極拳です。動作の特徴としては、足を平行にして立ち、前傾姿勢を取ることが有名です。小架の影響で、楊式大架より小さく動作を行います。呉式太極拳には北方の伝承と、南方の伝承の二種類に大きく分かれます。南方は全佑子の呉鑑泉が伝え、片足立の動作が多いのが特徴となっています。北方の伝承は王茂斋が伝え、こちらは古い時代の楊式の趣を残しています。

当大陸武術協会では、北京にて呉式太極拳の名人、楊禹廷が北京で伝えた北派呉式太極拳です。
楊禹廷ー>李秉慈ー>宗維潔ー>陸瑶

代表的伝人:呉鑑泉、吳公儀、王茂斋 、楊禹廷など
武式太極拳 武式太極拳は、五第流派の中ではとてもマイナーですが、厳密な小さい動きの中に太極拳のエッセンスを凝縮した、とても高度な太極拳です。
創始者は永年県の武禹襄という、楊露禅の支援者であり弟子でもある人物です。楊露禅が陳家溝へ修行に行ったのも彼のつてだったりするので、現代の太極拳成立の立役者とも言えます。

武式太極拳は、陳家溝から戻ってきた楊露禅から武術を学び、その後陳家溝の隣村、趙堡鎮の陳清萍から「趙堡架」を学んで創始されました。また、武禹襄は文人として易に造形が深く、太極拳の理論構築および、「太極拳」という命名に貢献しました。武器術は他の流派と同じく刀、剣、槍、大杆子等がありますが、特に棒術を得意とします。

代表的伝人:郝月如、李亦〔余田〕、郝為真など
孫式太極拳 孫式太極拳は、またの名を「開合活步太極拳」と呼び、武式太極拳に形意拳八卦掌の技法を取り入れた太極拳です。創始者は孫禄堂、若い頃から形意拳の大家郭雲深より学び、八卦掌の程廷華より八卦掌を学んだのち、 武式太極拳の伝人、郝為真より学んだ武式を統合して作り上げました。孫家に伝わるこれらの武術を総称して「孫家拳」と呼び、孫式太極拳はその中の一つとして位置づけられています。動作は武式から受け継いだ小架式に形意拳八卦掌の快活な歩法が取り入れられ、霊活さが特徴となっています。

代表的伝人:孫剣雲、孫在周など
形意拳 中国清王朝時代に成立した内家三拳の一つで、中国四大名拳の一つです。
開祖は李洛能という人物で、心意六合拳を基に作ったものとされています。内家拳の中でも、「硬打硬進」といって雷の様に素早く鋭い剛の拳となっています。三体式という立ち方をベースに、五行拳というシンプルな打法練習を全ての基礎とし、十二形拳、五行連環拳、雑式錐、八式拳、などの套路や、五花炮、安身炮等の対練套路、剣、槍、刀、棍などがあります。
現在、形意拳は大きく分けて「河北派形意拳」、「山西派形意拳」にわけられており、当協会では河北派形意拳を伝習しています。

当大陸武術協会では、北京にて形意拳の名人、駱興武が北京で伝えた河北形意拳です。
駱興武ー>駱大成ー>宗維潔ー>陸瑶

形意拳の代表的伝人:劉奇蘭、李存義、戴隆邦、郭雲深、李魁元、車永宏、宋世栄、駱興武など
八卦掌 八卦掌は清朝末期、紫禁城の宦官であった董海川を開祖とし、やはり、内家三拳の内の一つです。体をひねって円の中心を向きながら円周上を回る「走圏」という練習が特徴的です。
練習風景は太極拳以上に武術らしくなく、舞踊の様ですが、大変実践的な武術として知られています。走圏から単換掌、双換掌等の基本の換掌式を行うものを基礎として、八種類の掌の形を展開していきます。 武器は巨大な刀「八卦大刀」が有名で、その他剣や槍、鴛鴦鉞等の武器術が伝わっています。

八卦掌の代表的伝人:尹福、馬維祺、、計棟、程廷華など
カンフー
(長拳)
中国が、青少年の体育のために少林拳、華拳、査拳などの武術や、京劇の動き、練習法から創り上げた体操競技です。素早い動作で跳躍動作が多く、青少年の運動能力の向上に役に立ちます。競技としては、動作の姿勢や見た目の伸びやかさなどの動きを評価し、判定します。

幾つかの拳の套路と、剣、刀、槍、棍等の武器術も網羅しています。中国武術的な動きと言えば大体思い出される、リー・リンチェイは、この競技のチャンピオンです。

当大陸武術協会では、子供選手を育ちを目標して、たくさんの子供達に中国武術の楽しさと厳しさを教えています。